簡単に出来る高血圧対策

高血圧の合併症とサイアザイド系利尿薬の効果

高血圧は自覚症状がないことが多く、単独では体に不調をきたすことはありません。しかし数々の重大な合併症を起しやすくなるため、発見したら早期に治療することが大切です。血圧が高いと動脈に大きな負担がかかり、血管の壁が弾力性を失って傷つきやすくなります。この動脈硬化が、さまざまな合併症の原因になります。動脈が膨らんで瘤のようになるのが動脈瘤で、破裂すると大出血を起こします。脳の血管や大動脈が破裂すると命に関わります。また弾力性のない血管の壁に、中性脂肪やコレステロールが付着して動脈が詰まることもあります。脳の血管が詰まると脳梗塞、心臓の冠動脈が詰まると狭心症や心筋梗塞に繋がります。腎臓で動脈硬化が進むと、尿がうまく生成できず、人工透析が必要になる場合もあります。
合併症の危険が高い時は、薬を使って早急に高血圧を治療します。高血圧の治療薬には、血管の収縮を弱める薬や、血液中の水分を尿として排出する薬があります。後者のひとつがサイアザイド系利尿薬です。利尿薬にもいろいろな種類がありますが、サイアザイド系利尿薬は、腎臓の尿細管でナトリウムイオンの再吸収を阻害する働きを持ちます。血液中の水分はナトリウムイオンと一緒に移動する性質があるため、水分の再吸収も阻害され、結果として尿量が増えることになります。この薬を投与すればナトリウムが多量に排泄されるので、塩分の摂り過ぎによる高血圧には特に効果が高く、降圧剤としてよく用いられます。しかしサイアザイド系利尿薬を使いすぎると、副作用として低ナトリウム血症や低カリウム血症を起こす可能性があります。また高血糖や高尿酸血症の患者にも投与しないほうが良いと言われています。